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映画『ベスト・キッド』と沖縄の剛柔流

脚本家は、剛柔流の稽古者

映画『ベスト・キッド』(原題 The Karate Kid、1984年)の脚本を書いたロバート・マーク・ケイメン氏は、剛柔流を学んだ人です。

「ミヤギ」の名は、開祖・宮城長順から

武道メディア BUDO JAPAN のインタビューでケイメン氏は、登場人物に「ミヤギ」の名を使った理由を、自分の学ぶ空手の開祖であり、敬意を表したかったからだと説明しています。宮城長順(1888–1953)は、沖縄で剛柔流を開いた人物です。

一方、ミヤギ先生の人物像について、氏は「自分の頭の中から生まれたもの」と述べ、実在の人物をモデルにしたという説を否定しています。モデルの一人として名が挙がることのあるフミオ・デムラ氏についても、出会ったのは人物を作った 4 年後だったと語っています。

剛柔流に由来するもの、そうでないもの、創作

この記事でいう剛柔流とのつながりは、脚本家本人の説明によるものです。

  • 「ワックスをかける、ワックスをとる」などの稽古について、ケイメン氏は「基本的にすべて剛柔流の技」と述べています。ただし、あの稽古の物語そのものは自分の創作だとも明言しています。
  • 決勝の「鶴の構え」からの蹴りは創作です。氏は米誌 Sports Illustrated に「私が作った」と語り、BUDO JAPAN では、沖縄の道場で見た一枚の写真(片足で立ち、両腕を広げた人物)から着想したと述べています。
  • 3 作目には、剛柔流に実在する形「制引戦(セイユンチン)」が登場します。氏は、映像に映える形を使いたかったと述べています。制引戦に蹴り技が無いのは、実際の形のとおりです。
  • 画面の格闘場面は、剛柔流の人が作ったものではありません。振り付けはパット・E・ジョンソン氏(アメリカン・タンスードー)で、決勝の審判役としても出演しています。
  • 2 作目は沖縄が舞台ですが、撮影はハワイのオアフ島で行われました。

剛柔流と沖縄

空手は、琉球王国の時代に、沖縄在来の武術「手(ティー)」が中国武術の影響を受けて発展したものです。剛柔流の名は、武術書『武備志』の一句「法剛柔呑吐」に由来するとされています。

沖縄剛柔流空手道協会は十二の形を定めており、制引戦もそのひとつです。それぞれの形の解説は道場紹介に載せています。

嶺井空手道場について

嶺井空手道場は、沖縄県南城市佐敷字津波古にある沖縄剛柔流空手道協会の支部道場です。系譜は、開祖・宮城長順、協会を設立した宮里栄一、道場を創設した嶺井南康、現道場主の嶺井康行と続きます。歩みは道場の歴史にまとめています。

当道場と映画『ベスト・キッド』に関係はありません。見学・体験に予約は要りません。稽古日に道場へお越しください。詳しくはアクセス・見学のご案内をご覧ください。

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